「エドのバカァーーーーーッ!!」
「は!?ちょっと待て!!」
重さ
かれこれ2時間ほど前。
イーストシティの図書館。
其処には金髪の少年と、恐らく彼女だと思われる少女がいた。
「エド〜?まだ?」
「ん?あぁ・・・あと少し。」
「それ、もう7回目」
「・・・・・・そうか?」
「うん。」
只今の時刻、PM12:30。
そろそろお昼時である。
エドと呼ばれた少年は、未だ本に目を落としている。
少女はまた語りかける。
「エド、早く行こうよ〜。早く行かないと混んじゃうよ!」
「んー・・・もうちょっと。」
「むぅー。」
「むくれんなって、」
と呼ばれた少女は、ぽくっと頬を膨らます。
エドはわしわしと頭を撫でてやる。
エドは椅子に座り本を読んでいるが、は地面に
椅子の脚を背もたれに座っている。
頭を撫でるにはなかなかベストコンディションだったりする。
「だって、エドこっち向かないし。本ばかり読んでるし。お腹空いたし。」
「あとほんのちょっとだって!」
そういいまた頭を撫でてやる。
でも、未だにむれている。
しかもエドは先程から本から目を離さずに答えていたりする。
それはの怒りを増幅させるには、なかなか丁度良いらしい。
「〜〜〜ッ!エドさっきからそればっかり!!」
「しょうがないだろ、時間が惜しいんだから」
「でもこっち向いてくれたっていいじゃない!」
「あ"〜〜〜もう、早く飯食いに行きたいなら少し黙ってろ!!」
ついに言い争いにまで発展してしまう。
いつもなら、此処でがアルのいる宿屋に戻るのだが…
どうやら今日は違うようで。
「・・・によ・・・」
「・・・??」
「何よっ!人がせっかく誘ってるのに!!お腹空かせて待ってるのに!!」
「な・・・!そんなんお前が一方的に待ってるだけだろ!?」
やっと此方を向いたエド。
でも、その顔は怒っていて。
さらには思いっきり怒鳴られて。
ついに、の怒りも「沸点」に達したようで。
「エドのバカァーーーーーッ!!」
「バカとはなんだ、バカとは!!」
「エドのバカ!人でなし!豆!チビ!!無能!!!」
「誰が豆粒どチビじゃーーーーッ!無能は大佐だろ!!」
「いいもん。私大佐のとこ行くもん。」
「は!?ちょっと待て!!」
・・・・・・・・・・という訳で、文頭に至のだ。
は今東方司令部・マスタング大佐の執務室にいる。
大佐は満面の笑みで職務をこなし、は膝に顔を埋める形で
ソファに座っている。先程から喧嘩のこと以外何も喋っていない。
「エドのバカぁ〜〜・・・人でなしの豆〜〜〜」
「ちゃん、大丈夫でしょうか・・・」
「私としてはこのまま鋼のと別れてくれた方が都合が良・・・」
ジャキッ
「大佐?何人の不幸を笑うようなこと言ってるんです?」
「あ・・・い、いや・・・?」
ホークアイ中尉が心配する横で何とも不謹慎なことを言うものだから、
拳銃を向けられてしまったマスタング大佐。哀れ・・・
-----Ed Side
「兄さん、そろそろ迎えに行ってあげたら?」
「知るか、あんなやつ。」
「も〜〜・・・」
此処はエド・アルの宿泊している宿。
エドはあの後を追いかけたのだが、
はすばしっこく、逃げられてしまったのだ。
腹を立てたエドはそのまま宿へ帰り、ずっと膠着状態なのだ。
「・・・遅いね・・・」
「・・・・・」
「・・・まさかとは思うけど、今頃大佐にお持ち帰りされてたりして。」
「・・・!?」
「もまんざらじゃなかったりして。」
「!!!??」
アルの策にまんまとハマるエド。
もはや耳が象並に大きくなっている。
そんなに気になるなら行けばいいのに、と思うアル。
「・・・ちょっと出かけてくる。」
「と仲直りしてきなよ?」
「だ・・・誰があんなやつのとこ行くかよ!!」
バタンッ
「ふぅ・・・まったく。手の掛かる兄だなぁ。」
+++IN 東方司令部
ドタドタドタ・・・
「む?」
「あら?」
「・・・・・」
バンッ
扉を思いっきり開けた張本人登場。
エドワード・エルリック。
今が一番逢いたくない人物でもある。
さすがのもそれには驚いたようで、顔を上げ目を見開いている。
その瞳からは涙が零れていた。
「・・・・・何やってんだよ、こんなとこで。」
「・・・・・」
「こんなとことは何だね、鋼の?」
「上司がまともに職務をこなさない職場なんて『こんなとこ』で充分だ」
「確かにそうかもしれないわね」
「中尉!?」
エドの一言に何気なく賛同している中尉。
さすがにそれに大佐は焦った。
そんな大佐達を後目に、の目の前に仁王立ちし、思い切り見下ろす。
は再び膝に顔を埋めた。
「・・・行くぞ。」
「・・・・・」
「いつまで拗ねてんだよ。」
「・・・・・」
いつまで待っても、いくら質問しても答えない・動こうとしない。
そんな彼女に苛立ったか、強引に腕を取り歩き始める。
は驚いて抵抗する。
「っ・・・やだ!離して!!」
「・・・・・」
黙って執務室を出ていくエド。
黙っているせいかいつもよりも怖く感じた。
抵抗も恐怖心には勝てなかったようだ。
パタン・・・
「・・・まったく、此処を駆け込み寺にしてほしくないな。」
「何より此処で喧嘩をされると困りますね・・・」
二人が去った東方司令部にて、
大佐と中尉がそんな話をしていたとかいなかったとか。
「・・・何で大佐んとこ行ったんだよ」
「・・・」
「はぁ〜〜・・・ったく。」
「・・・?」
「あー・・・その・・・悪かったよ、いろいろ・・・/////」
「エド・・・」
予想とは裏腹な言葉に驚き、喜ぶ。
思わず笑みが零れ、次には抱きついていた。
「な・・・!?/////」
「私こそ、ごめんね。エドはエドとアルの為に大変なのに・・・」
「あ・・・いや、オレも構ってやれなかったし・・・///」
「あはは、お互い様だね」
二人で顔を見合わせて笑って。
二人で手を繋いで宿屋へ帰っていった。
やっぱり
『思い』の重さは
すごく、大切だよね。
=====アトガキ=====
はい、すみません。ごめんなさい。謝ります。
めっちゃベタなネタで、しかもやっぱり長くて
んでもって偽エドと大佐と中尉ですみません!
エドファンの方を敵に回した気がする(自分もエドファンだが)
こんなのでいい・・・とは思えないので
やっぱり精進しますorz
2005.4.14