寂しがりやはうさぎじゃない。

























夜明け前の



















「行くんだね」

「…ああ」

「嘘までついて?」

「……ああ」





ひどく断片的な会話。
欠片を拾いあげるのが大変なくらい、
彼女の言葉は、滴る水滴のようで。





「朽木助けに、みんなと?」

「そうだ」

「むこーってさ、どんなとこなんだろね」

、」

「死神だらけ?それとも今まで死んだひとたちだらけかな」







話し続けるから、無理矢理終わらせて。
無理矢理名前呼んで、振り返らない躰を抱き締めた。
細くて、すぐ折れそうで、力が籠らないのがわかる。





「…いちご」

「……」

「気、つけろよ」

「…ああ」

「絶対朽木助けてこいよ」

「ああ」

「絶対戻ってこい」





声は震えてた。
もう会えない訳じゃないのに、躰も震えた。
泪が溢れそうになった。











歯を食いしばって、とめた。















「行ってくる」

「さっさと行ってこい」

「……」





一呼吸おいて、頭撫でて、
抱いていた腕話してから、一言。















「すぐ、戻る」

























嬉しくて、悲しくて、寂しくて。





ほんのちょっとだけ、泣いた。










(寂しがりやは、あたしだ)






























×××××

一護の切ないかんじ。
尸魂界に行く前の日。みたいな。
強がるくらいで丁度よいと思います。

早く帰ってこい、と言えない無器用。





07/02/04