青空だ。





青空が見える。





あぁ・・・・・





そろそろ来るかも。





・・・・・太陽が真上にあるから・・・・・






























のもと君とふたり






























「・・・・・うーん、そろそろかなーv」

ーーーーーーーー!!」

「やってきましたなぁ・・・」






向こうから自分の名前を叫びながら走ってくる金髪の少年。

アルフォンス・エルリック。幼馴染み・・・の一人。

あとエドワードって兄貴もいるんだけど・・・。

なんか今行方不明になっちゃってるっぽい、らしい。

彼の安否も気になるが、今のままだと私の安否すら危うい。

・・・・・やべ、黄昏てる暇なかったかも。





「もー!!何でまたサボってるの!?」

「えー、だってメンドくさいし・・・」

「あのね・・・」





はい、脱兎しましたよ、学校を。

いや、だって、ねぇ?

テストなんて誰だって嫌だよアルくん。

・・・・・アルは心配性だね。何だかエドと似てんなーそーゆートコ。





「心配性だなぁアルは〜」

「卒業できないよ?そんなことじゃ」

「大丈夫、めっちゃ頑張った時期あったんよー」

「今は?」

「あは、そろそろヤバイかもー」





あー・・・・・。

アルが怒ってる。ヤバイヤバイヤバイ。

明日は強制連行だ。アルも学校着いてきそうな勢いだ。

そんなことより兄貴探しに旅に出なさいアルくん。





「もう・・・なんではそうなの?」

「そんなこと言われても。」

「何かって兄さんみたいだなぁもう・・・。目を離せばすぐサボる」

「そんなことないってー」

「だから、その『』ってやめてってば」





なんでなんで?可愛いじゃん?

駄目かなあ。あ、あれかな。人の多い駅で帰りを待ってたときに

ーーーーー!!!』なんて叫んだからかな?(原因)

でもアルよりがいなぁ。





「かわいいのに」

「彼女に可愛いなんて言われて喜ぶ彼氏はいないよ?」

「えー」

「えーじゃないの」





アルってばお堅いのネー。

そんなじゃ私逃げちゃうぞ。いや、逃げないけどさ。

というかアル無しじゃ私が生きてゆけん。





「アル、エドは探さなくていいの?」

「あ、うん、それで話があったんだ」

「・・・・・?」





話・・・話。話ねぇ・・・。絶対見つかったって話じゃないね。

なんか暗い顔、一瞬したもんね。

アルはよく感情を隠すけど・・・ホント、嘘付けないね。わかるもの。

まぁ、彼女の勘ってコトにしておいてあげよっと。






「・・・あのね・・・」

「うん」

「・・・さえよかったら、だよ?」

「・・・私はいいけどな」

「ま、まだ言ってないでしょ!」

「『一緒に旅しないか』ってコトでしょー?」

「う・・・」






わーかーりーやーすーいー。

アル、話の文脈的にあれでも充分通じるよ。

最初の『私さえよかったら』の部分でおおよその予想はつくよ。

しどろもどろになっちゃって、可愛いなあ。

あ、そっかぁ・・・今アルって14歳なんだっけー?

一年間イズミさんトコで再修行したから・・・。





「・・・・・ホントにいいの?」

「うんにゃ。今のガッコもこんな調子じゃ行くよりやめた方が学校側もいーっしょ」

「でも」

。年上の言うことくらい聞くものなのよー?」

「年上って・・・16歳で、元の僕と同い年だろっ」

「でも今は年上」






くすくす笑ってたら、ちょっと拗ねたアルの顔。

あら、そういえば「」にツッコミがなかったな。

じゃあ、いいのかな。うん、そう解釈しよっと。





「じゃあアル、行こうか!」

「え、え?」

「旅だよ旅ー。今すぐに行きたいでしょ?」

「でも、学校の手続きとか色々・・・・・」

「あー、あのね、学校実は退学になっちゃったの」

「・・・・・・・・・・は?」

「だからねー?」





辞めさせられちゃったのよ、って言ったら

真っ白になって固まった彼。

まぁそうだよね、普通。





「だから行くぞー」

「・・・もう!自分勝手なんだから」

「でもそんな女に惚れたのは貴方でしょ?」

「はぁ〜・・・口ではに敵わないね」






お互い苦笑して、笑いあって。

そして目を見て、すっと逸らすと手を繋いで歩き出す・・・―――





















































*===== アトガキ =====*

微妙に映画とリンクしちゃった作品。

アニメ本編終了後〜映画までの3年間の間の、本編1年前の冬。

って設定で書いてます。

映画本編までまだまだあるんです。

あぁ、この続き書きたいな。

ちなみにウィンリィたんは『待ってる』んです。帰りを。

アルとヒロインちゃんは行くんです、エドの元へ。

途中でラッセルやらに会っちゃうってのもオイシイですね。

よし、近々続き書こうっと。

ちなみに文頭の「太陽が真上にあるから」というのは、

昼頃にアルが帰ってくるーってコトです。はい。






2005.9.29